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■詩 No.029

「亜流氏(癲癇癖のある三文哲学者の告白)」 1997.12.06


――意識の混濁
――思考の錯乱
――一過性の幻覚・妄想
――肢体の痙攣を伴う意識の喪失
様々な症状を呈して神聖な領域を侵犯する死に至る病
適当な称号を与えられたらば途端に完治するあの理不尽な病人のごとく
今は同情を乞うかのように作為の餌をねだる単なる一個の乞食に過ぎない……

「真の孤独」からの逃避の代償としての劣等感が引き起こす怠慢や偽悪趣味は
悲劇的な、あまりに悲劇的な擬態であり
再び訪れた「危機」は懐疑と倦怠とを伴って強迫観念による神秘化を促し
結果として得も言われぬ虚無あるいは混沌を生むだけだった
因果律に基づけば「悲劇の誕生」は硫黄の覆った日――
すなわち「社会的規範」が崩壊した

"名残惜しさの去来するあの夏の終わりに"
端を発するものと考える

「青い花」を探し求めた挙句見つけたものは「悪の華」であったが
「意識の流れ」の中にあっては互いのものは同一であり共有され合うものであった
卑しくも自らそれを二律背反として擁護することに努めもしたが
邪なるドッペルゲンガーのために完成された「共同体」に対し
結局は両面価値を見出すこととなった
周囲からの無意味なる反定立あるいは
同情を誘う程要領の悪いソクラテス的皮肉は時としてひどく不愉快で
修辞の利いた返答にも億劫がちになり
恍惚はある種苦悩であるという一元論者流に
「選ばれたるものの苦痛(※本来は恍惚)、われに在り!」と
偽悪を止ん事無き行為と崇め奉るまでになる低俗イエスマンたちの合言葉――

「イエス」

解放されるこの言葉によって生涯背負う十字架を背にし
今こそこの丘をのぼろう
懐郷の科(咎)による裁きを受けに!



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