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日も暮れ、遥か彼方の地平線が霞む頃
いつかの公園でひとりたたずむ
静寂もいつしか耳鳴りに変わり
幻聴となって聞こえる頃になって
ようやく私の影は実体との逆転を試みるようになり
やがてそれが打ち勝つ瞬間が訪れる
闇のオーケストラは不条理の協奏曲(シンフォニー)を奏で始め
旋律のメロディーは私を虚構の世界に導き入れる
私の描いた魔法陣から夜が押し寄せてきて
その後から時の葬列が続く
完全に夜が支配するとき
地上は孤独のベールに包まれる
いつのまにやら影は実体となる
しかし彼のからだは完全ではなく
空間の中で位置付けが上手くいかず歪みが現れる
突然それは光彩を放ったかと思うと
空に浮かんだ七つの太陽と一緒に
夜の闇にある映像を映し出した
それは私の誕生から今までの断片的な過去だった
そしてそれはケチくさい映写機のように
雑音ばかりで音声などなかった
映像と今の私の状況が重なったとき、
それは音もなく崩れ去った
演奏もクライマックスを迎え物語も最高潮に達する
ふたつの架空が合わさったとき多次元のベクトルは
顔をのぞかせ
そろそろ終焉を迎える
永遠の海を包む岸辺のような本来の私が帰ってくる
もう一つの人格がなりをひそめる
時の神は実に強制的な選択を委ね給われた
死の信託を授かったとき
中世の英雄たちは空間の壁を破り出てきた
おそらくこれが最後の戦いとなるだろう
けたたましく鳴り響く朝日の音響によって
この長い夜の支配から解放された
騎士たちは朝の陽射しの中に溶け込んでいった
――だがなぜだか私には
まだ闇のオーケストラが演奏しているかに思われた
ところが前と違うのは、今度は軍隊を率いて
進軍ラッパを吹いてるということだった
古代の呪術にも似たその単調な響きは
やがて行進曲へと変わり
私を長い旅へといざなった
再び重たい眠気が私を襲った
果たして私は深い眠りに落ちていった
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