眠れない夜の中でひとり 麻痺した脳髄を熱して止まぬ 記憶と競う
究極の美学に追いすがろうとする 私の愛と叡智を夜の響きと比べたとき 私の中の虚無とはそもそも何なのか――?
真紅の敷布と 血塗られた銀食器に 苦悩の塊を嘔吐する……
混濁した意識 永遠の夜の中での 果てしない放浪の旅――
――私こそは夜の徘徊者