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夢と現(うつつ)の合間で不確実に漂う
蜃気楼のように揺らめく記憶が
光の輪の中で円環の軌道を描きながら
元の幻の粒子となって消え入り溶けてゆく
発作的な見境のない暴力や打擲と
陰鬱な重苦しい退廃と
倒錯した原理を智弁を奮い力説する自分と
死神が憑いたかのような衰弱とが
繰り返しやってきた
そしてあの春の日の想い出が
夏の――
ああ、何もかもが光の速さで
砂時計の砂がこぼれ落ちてゆくように
残ったものは密閉された空隙だけだ!
死の間際のような凄惨な自動思考の嵐の中で
ようやく見つけたダイヤモンドは
見る影もなく輝きを失っていて
手に取ると炭に変わった――
手の中の不吉な誕生石の粉は
あたかも一度手に入れた栄光や希望や信用が
ある一つの動作のために失われてゆくように
――つかみかけたその瞬間
さらさらと指の間からこぼれ落ちた
一年足らずの統計による結果は
あまりに不幸な偶然だった!
発芽以前、それは他愛のない一粒の種だった
かつて心に抱いた悪事や奸計が
今となって我が身を縛る茨になるとは……
白蓮を黒く染めてゆく夜のいたずらに
身をまかせた愚かさにひとり苦笑する
遠い昔の日々――
あるいは遠い未来の生活の中に
おぼろげだが
堕落に身を委ね快楽に更ける
我が姿を垣間見た気がした
そして僕は
事物の発祥へとさかのぼりながら
砂粒のようなミクロに還元され
着実に退化している
ああ、着実に!
深い憂悶の末に踏み出した第一歩は
見通しの暗い誤った道へと続く
悖徳の第一歩だった
足元をすくおうとする砂に
「美徳のよろめき」を感じながら
台頭するタブーの
戦慄のメロディーと嗜虐のリズムで狂え!
願わくば逆しまなる静寂(しじま)の誓いのうちに――
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