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インディーズ時代の3部作、「禊(みそぎ)」「檄(ふれぶみ)」「璞(あらたま)」の2作目。初回限定版は各アルバムとも黄金の装丁で、魔数字の666部限定というものだったという噂もあるが、僕が買い求めたものは通常の限定版である上記のジャケ写のものである。ちなみに僕は、メジャーデビュー後の作品や「異人伝」という彼らの4枚組アルバムを含め、計10枚近く揃えていたりするくらい、案外彼らを好きだったりします(爆)。
曲のテーマは日本神話、古代の日本を表現したものが多いが、アニメタルのギタリスト、"屍忌蛇(黒岩靖)"が在籍していたことでも想像がつくように、典型的なヴィジュアル系バンドでしょう。ただ、その音楽性は彼らがDEAD
ENDのコピーを披露したことからも、本格的なメタルバンドを目指したことは事実なのかもしれません。
筋肉少女帯のようなインパクトのあるヴィジュアル、AUTO-MODのような難解で意味深な歌詞、DEAD ENDのようにテクニカルでありながらもメロディアスなサウンド、キング・クリムゾンのようなプログレッシブでメカニカルなキメフレーズ、和製フランク・ザッパのような複雑な曲構成や意外な展開、そして何といっても好き嫌いが大いに分かれるVo,KIBAのデスメタルのようなドスの利いた歌声(笑)、全体的にスラッシュ・パンク、ハードコアよりの激しいリズム、それでいてコテコテ様式美の要素も忘れられていない……、と何をとっても聞いていて楽しめます。
僕が中学3年のときに、親友Kから紹介されたバンドです。後に彼から「何かの雑誌の付録のソノシートで聴いたけど、回転速度を間違えてプレーヤーにかけててさ、異常に早いテンポで演奏してるからびびっちゃってさ……。それほどでもなかった」だと(笑)。当時はKがメチャクチャいいよ!というものだから、思わず買ってしまったのだが、これが案外ハマってしまったのでした(笑)。
テンポが速いのは事実だし、演奏力も結構あった。もちろん当時のジャパメタの流行もラウドネスやVOWOW以外にも、DEAD
ENDが解散、Xが人気下降とは言っても、他にも特色のあったバンドは無数にあった。
ジャンルは若干異なるものの、アースシェイカー、マリノ、44マグナム、アンセム、ウィラード、ラフィンノーズ、シェラザード、ノヴェラ、なんかは古いにしても、聖飢魔2、ルースターズ、ARB、GRAND
SLAM、KATZE、バービーボーイズ、デッド・チャップリン、De-Lax等の人気バンド、またインディーズ界においても、アウトレイジ、AION、DOOM、なんかの素質ありそうなバンドは多く輩出された時代であった。
では何故ガーゴイルではなければならなかったのか?それは、彼らの音楽性が最も豊かで、バラエティーに富んだアルバム構成で、なおかつ演奏力、世界観、そして何よりも独自性と、何をとっても楽しめたからなのです。
しかし、まさか大学生にもなって彼らを好きだという者が周囲の友人にいるとは思いませんでした。大学2年時に行った軽音楽サークルの夏合宿に、CDウォークマンや小型スピーカーとともに、彼らのアルバムを持ってきている友人がいました。彼らの音楽は旅行時に聴きたい曲調とはとても思えないのだが……(笑)。
ガーゴイル好きということで話題が超盛り上がり、今度コピーバンド結成したいねーってな話にもなりましたが、結局、その場で彼が耳コピしてた、僕もすごく好きだった「人の為」という曲のコピーを教えてもらいながら、二人で部屋で生音で演奏!あのボーカルやドラムをまともにコピー出来る友人が周囲にいなかったことも、コピーバンドが組めなかった原因だとも察します。
このアルバムの中だけで曲解説するとすれば、まずは本アルバムを代表すると言っても過言ではない1曲目、「懊悩の獄」からでしょう。速いテンポのストレートなスラッシュメタル系サウンドに、メロディアスなギターソロ(+トレモロ奏法=マンドリンのようにかき鳴らす奏法)が炸裂する王道ヴィジュアル系メタルサウンド。ドラムは毎度のごとく叩きまくってます。
それから2曲目の「ときめき」はポップでキャッチー、そしてスピーディーなギターソロへの導入部分、非常に聴きやすいスタンダードなハードロックナンバーです。
3曲目の「ヂレンマ」の神秘的なアコースティックギターからのパワーメタル顔負けの速弾き系ギターソロは笑えます。
4曲目の「ないづくし」にあるような、高音部のカッティングギターサウンドを活かしたファンキーなリズムはメジャーデビュー後の作品にも多く見受けられる彼ら得意の曲調です。
5曲目の「流転の世にて」は聖飢魔2のようなカラー出まくりのスローなメタルナンバー。
6曲目の「EXECUTE」は1分くらいの小曲。次の曲の導入部分的役割でしょうか?
7曲目の「HALLELUYAH」もまた、神秘的なソロ前の導入部から、妖しげな音階を使用した速弾き系メタルナンバー。
8曲目の「ALGOLAGNIA」もストレートなリズムに、メロディアスなギターソロが印象的です。
9曲目の「TELL ME TRUE」はリフ、曲構成、ソロと、そのメロディアスな展開が名曲かと思わせる非常にキャッチーな曲調の正統派ロックに仕上がっています。ツインギターのソロをうまく活かした出来です。
10曲目の「消滅」は、何かを訴えるかのように「消滅」を繰り返し叫んでいる曲です(謎)。
11曲目(ラスト)の「誄歌〜EPILOGUE〜」は、1曲目の「懊悩の獄」の前に挿入された「誄歌〜PROLOGUE〜」を受けるエピローグ的役割を果たすインストゥメンタルナンバーです。まるで古代呪術の儀式を彷彿とさせるような、民族的雰囲気を醸し出して神秘的な世界観で幕を閉じさせることに成功しています。とてもいい曲です。
他のアルバムにもちょこちょこと名曲(迷曲?)がいっぱい収められているので、とにかく一度聴いてみることをお勧め致します。
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