|
今日は、前回の東京少年に続き、カミングアウトネタ第2弾ということで、読者お待ちかねの「QUEEN」のご紹介です。僕はQUEENの熱烈のファンだったわけではないので詳しく書くことが出来ません。そのため、詳しいバイオグラフィやディスコグラフィに関してはマニアの方にお任せするとして、僕はほんの少しだけ接触した部分について書いていこうと思います。
QUEENのボーカル、フレディー・マーキュリーこと、ファルーク・バルサラ(本名)は1946年9月5日、当時イギリス領だったアフリカ・ザンジバル島に生まれた。1991年11月24日、HIV感染症によりその謎めいた生涯を閉じる。2001年11月24日は、フレディー・マーキュリーの没後10周年<享年45歳>ということで、現在渋谷パルコでは、輝かしい栄光の軌跡をたどる展覧会が催されています。
この、宇多田ヒカルもライブでカバーするなど熱烈なファンであることを見せつけた伝説の怪物バンド、QUEENの活躍した時代のイギリスというのは、今の日本では考えられないようなロック旋風が吹き荒れていたことだろうと予測します。
つまり60年代の"ブリティッシュ・インヴェージョン"(アメリカのヒットチャートを席巻した64年〜66年くらいまでのブリティッシュ・ロックのブーム期の呼称)の代表格であった、ビートルズやローリング・ストーンズを起点として考えても、その後のモッズやパンク、ブリティッシュ・ブルース、ニューウェイヴ、グラム・ロック、ネオアコ、テクノポップと、イギリス国内における大きな音楽的ムーヴメントを代表するエリック・クラプトン、クリーム、ヤードバーズ(初代エリック・クラプトン、2代目ジェフ・ベック、3代目ジミー・ペイジという「ロック3大ギタリスト」が在籍した、泣く子も黙るすさまじいバンド)、ジェフ・ベック(後日レビュる予定。「Wired」では今や売れっ子プロデューサーのナラダ・マイケル・ウォルデンがドラムを叩いている貴重なインスト2大<3大?>アルバムの一つ)、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、ザ・フー、キンクス、スモール・フェイセス、スペンサー・デイヴィス・グループ、トラフィック、ロッド・スチュワート、スティーヴ・ウィンウッド、セックス・ピストルズ、ジャム、ポール・ウェラー、ラモーンズ、ディープ・パープル(後日紹介予定)、レインボー、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバス、オジー・オズボーン、スミス、バニラファッジ、ジェファーソン・エアプレイン、UFO、ゲイリー・ムーア、ポリス、スティング、T・レックス、デビッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック、ミッシングパーソンズ(天才ドラマーのテリー・ボジオはスティーヴ・ヴァイやジェフベックの3枚目のインストアルバム、Xのヒデのソロ作等でも叩いています。日本の「パーソンズ」はこのバンド名が由来とも。ちなみに「ZIGGY」は、デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」ですね)、ジャパン、デュラン・デュラン、XTC、エルヴィス・コステロ、キュアー、モンキーズ、ゾンビーズ、アニマルズ、キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス、ELP、etc……、比較的新し目のところでもブリット・ポップの代表格のオアシス、ブラー、オーシャン・カラー・シーンetc……、といわゆる「すごい」と言われてきたアーティストたちは皆、この時期に集中しています(と言っても期間が長いか……)。
実際は、黒いフェンダーのストラトキャスター(ブラッキー)を買って、ヘッド部分をわざと煙草の火種で焦がして、ライブの最中にはくわえてた煙草をヘッド部分に差しちゃうような、クラプトンの曲を耳コピして燃えた青春時代を送ったことがあるのは、僕よりも少し上の世代(昭和40年代生まれ以前)だと思います。
しかし、この時期のブリティッシュ・ロックは、僕の中でもロックの全てでありました。て言うか、これ以外のミュージシャン(洋楽ロック)をあまり知りませんでした。個人的には今ではアメリカにその座を奪われてしまっているように感じますが……。とにかくどの個人サイトを覗いてみても、この当時のブリティッシュ・ロックを語っている人からは、何か神がかった時代のように書いている人が多いほど、多くの偉大なミュージシャンを一時期に輩出した時代でありました。
話を戻しますが、僕が中学3年の頃、学校のギター仲間2、3人がQUEENが好きで、よくその話を聞かされました。ちょうどフレディーがマスコミに対して、自分がHIV感染者だとカミングアウトした頃だったように思います。そこでとりあえず、このベスト盤「QUEEN
GREATEST HITS」と、82年以降の作品からのベスト盤「QUEEN GREATEST HITS VOL.2」を買ってきたのでした。最初はおもしろいロックだなとか、結構正統派なんだなぁとか思って聴いていたものでしたが、次第に歌唱力のあるフレディーの熱っぽい歌声に打たれていきました。同時にギターを弾くブライアン・メイのサウンドやフレーズに虜になっていき、思わず1stソロアルバムの「BACK
to the LIGHT」まで買ってしまいました。
大学に行って音楽サークルで活動していると、先輩たちがQUEENの「BOHEMIAN RHAPSODY」に挑戦したりしていました。また、後輩たちも、メンバーの一人が男なのに何故か(モダン)バレエ好きで、彼のうちに遊びに行ったときは、ビデオでモーリス・ベジャールの「ボレロ」を見せてもらったのですが、まさか本当に学園祭で「WE
WILL ROCK YOU」と「WE ARE THE CHAMPIONS(伝説のチャンピオン)」をメドレーで演奏(途中、白鳥のかぶり物を身にまとったボーカルが踊り出す)するとは思わなかったです。思い切りギャグ系でしょう!と尋ねたところ、彼ら曰く「芸術」とのことで……。でもおもしろかったのは本当ですし、フレディーがライブを「ショー」だと受け止めて、歌以外でもパフォーマンスに優れた能力を持っていたことも事実です。
他にも一時期、車のCMで使われた「DON'T STOP ME NOW」や、テロ事件で話題になってしまった「ANOTHER
ONE BITES THE DUST(地獄へ道づれ)」、「BICYCLE RACE」や「SOMEBODY TO LOVE(愛にすべてを)」、「FLASH(フラッシュ・ゴードンのテーマ)」、「SEVEN
SEAS OF RHYE(輝ける7つの海)」など、収録曲のほとんどが全英トップ20ヒットとなった、まさにベスト・オブ・ベストです。「連続ではないが、562週に渡り全英チャート100位以内にランク・インした怪物アルバム」と公式ページにあります。
また、「QUEEN GREATEST HITS VOL.2」では、「I WANT IT ALL」や「IT'S A
HARD LIFE(永遠の誓い)」、「FRIENDS WILL BE FRIENDS(心の絆)」、「THE SHOW
MUST GO ON」で、きっと誰もがフレディーの熱唱と、ブライアン・メイの美しいロックギターに打たれることだろうと想像します。
QUEEN初心者のこの僕でさえこれだけ楽しめるベスト盤2枚。最近ではまたベスト盤が追加されたり、フレディーの未発表曲がたくさん発見されたなどで、初心者もマニアの方も聴くに十分な情報が巷に溢れかえっているフレディー没後10周年の今日、初めて聴く人も久し振りに聴く人も是非、QUEENサウンドに耳を傾けてみてください。
偉大な「アーティスト」、フレディーへの哀悼を込めて……。
|