|
「今のガキはエイト・ビートさえ知らないんだぜ。」――
こういった書き出しで始まる、1988年に書かれた同梱のライナーノーツは印象的だ。「本物のロック=70年代」という図式を証明するかのようなサウンドが魂を揺さぶる。そのサウンドを編み出すのが、他のメンバーたちである。
ギターには「舘ひろし&セクシーダイナマイツ」「FENCE OF DEFENSE」等で活躍した北島健二、ベースには後のBOOWYのベース、松井恒松(当時は恒二)、ドラムは後のバービーボーイズの小沼俊明、キーボード(1)にはプログレ系の難波弘之、サックスは数々のアルバムに参加するセッションプレイヤー、古村敏比古とそうそうたるメンバーだ。
最初の発売当時、もちろんCDなどなかったから、当時はレコードで発表された筈だ。CD盤の歌詞カードには今も、「DAY
side」「NIGHT side」というカテゴリ分けが残されている。僕も随分、カセットテープで音楽編集をやったものだが、やはりこのようにテーマをつけて、「〜side」とネーミングするのが好きであった。
僕が好きな曲は、このアルバムの中では「Looking for Love」と「土曜の夜」と「しんどい話」です。伸びやかで爽やかでブルージーな織田哲郎のボーカルと、賑やかなビッグ(大編成)バンド的なメロディー&リズムがたまりません。まさに「ツイスト&シャウト」という表現がピッタリのバンドです。
他にも、3曲目の「Sparking Love -胸につのる想い-」は、爽やかなコード進行のギターのストロークギターと、跳ねる調子のピアノのリフが印象的で、サビ部で重なってくる男性コーラスがそれをさらにかきたてる。「♪ふり向いたその笑顔に/言葉もみつからないのさ」で完全にイカれてしまった……(爆)。
最後の曲の「昨日までの悲しみ」に至っては、なんだか、友達に思い切り頬を殴られたくなるくらいの勢いです(笑)。 同時代に活躍、もしくはリバイバルで発表されて売れ、聴いてた邦楽バンドは、四人囃子やルースターズ、ARB、(東京)ロッカーズ、(Johnny,Louis
&)Char、サディスティック・ミカ・バンド、村八分、外道、スターリン、アナーキー、アンセム、アースシェイカー、44マグナム、マリノ、ノヴェラ、クールスなどたくさんあるが、その中で最も爽やか、かつ正統派"ロック"を聴かせてくれたのではないかと思い返す――。
ちなみに僕が学生時代にガソリンスタンドでバイトしてる頃、先輩のシフトのときに織田氏が給油に来てサインをもらったそうで……。僕は伊藤かずえさんのCIMAに給油したことあるぞ!
なんか今のロックに満足しきれない、心にわだかまりを感じてる人がいたら、是非このアルバムを聴いてください。これが"ロック"なんだ!そんな再発見が出来ることうけあいのアルバムです。学生時代に「土曜の夜」やりたかったなぁ……。野外演奏のときとか……。
|