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このアルバムは言わずと知れたAOR界を代表する一枚。AOR好きでこのアルバムを知らない者はまずいない。キーボードやプロデュースを担当する、今世紀最大のプロデューサー、デヴィッド・フォスター(写真右)は、松田聖子とのコラボレーションで日本人でも知る人が出てきたが、グラミー賞受賞者として常連であり、アース・ウィンド&ファイヤーや、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、トニー・ブラクストン、ジョーダン・ヒル、その他映画音楽多数etc……、プロデューサーとして手がけた作品を挙げ出せば際限がない。伝記でも一冊買わなきゃ把握出来ないほどの仕事量です。他の「JT
super producers」に出演した大物人気プロデューサーである、ナラダ・マイケル・ウォルデンや、ベイビーフェイス等と並ぶ音楽史に名を残すであろう巨匠です。彼ら同様、バラード作品は特筆すべき点が多数あります。
一方、ジェイ・グレイドン(写真左)は、僕が最も好きなギタリストです。スティーヴ・ルカサーの後くらいから、ラリー・カールトンの言及がもとで脚光を浴び出した、ウェストコースト系のスタジオ・ミュージシャンの一人です。彼の代表的な奏法であるハーモナイズド奏法(和音を重ねて録音する)や、人工ハーモニクス(オクターヴ上の音を任意に出す)は、後に真似をするギタリストが増えるが、やはり彼のプレイには適わない。何よりもフレーズの良さとサウンドの良さに定評があるギタリストであり、なかでも、マンハッタン・トランスファーの「トワイライト・ゾーン」のテーマで見せたソロは秀逸の一言。日本人で同じように弾けるギタリストはそういないでしょう。
実はこのアルバム、この音楽業界のスーパースター2人が出会って結成された、「AIR PLAY」の最初で最後にして唯一のアルバムなのである。全曲を通して僕は好きなのですが(楽曲としてホントにレベルが高い!ロック界の殿堂入りアルバム!)、1曲挙げて・・・と言われるとホントに辛い。何もかも名曲で挙げられないのだが、心苦しく1曲挙げるとすれば、僕は2曲目の「CRYIN'
ALL NIGHT」を挙げましょう。すごくいい曲だからというのもありますが、曲調が特にスタンダードだからです。
出だしはどこかで聴いた懐かしいメロディ。歌が入るなり8分刻みの王道キーボードバッキング、2コーラス目からは、さらに切ない白玉系のキーボードフレーズ(ブラス系)が絡んできてシチュエーションを盛り上げます。ギターソロも単純だが深みのある音色で、耳に心地良いです。この1980年という時代になんていい音を出すプレイヤーなのだ!今の日本のロックバンドの下手くそギタリストどもに爪のアカでも煎じて飲ませてやりたくなります(笑)。僕の愛器はヴァレイアーツ社製のもので、彼もルカサーも渡辺香津美も持っています!
それとこの「CRYIN' ALL NIGHT」ですが、「どこかで聴いたことあるよ!」という方、そう、実は音楽の著作権というものは、ボーカルが入っていない部分の、例えば前奏部やソロなどは、パクっても著作権侵害に当たらないのです(と思った)。あとは作曲者のプライドと良心に任せるというところでしょうか。一時バレーボールのテーマソングで使われた、永井真理子の「Ready
Steady Go!」(「Miracle Girl」収録)のイントロとソロ部がこの「CRYIN' ALL NIGHT」と全く一緒なのです(カバーでないのでパクリ?)。あと、グッピー(高橋由美子)の「Fight!」という曲も同様です。全く同じです。なんでこの2曲が同じなのだろうと首をかしげながらライナーノーツを見ると、編曲者(アレンジャー)は根岸貴幸という同一人物ではないですか!?なるほどね、と変に納得する僕なのでした。とても聴きやすいメロディなので、他にもどこかできっとパクられていることでしょう。しかもこのアルバムは再販盤なので、なんともお得な1,950円!ブックオフ等の中古CDショップなどで探しまくれば、ときどき300円で買えたりもします!是非是非、必聴盤です!
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